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Vol.8 梅干し
日本人には欠かせない食材「梅干」
朝ご飯や日本の象徴のような日の丸弁当など、日本人の食卓に定着している梅干は 中国の長江中流、湖北省の山岳部や四川省が原産地だと言われています。 今からおよそ1500年前、5世紀の末頃の大和朝廷の時代に、 薬用そして日本に渡来しました。 その他にも台湾や日本の大分県・宮崎県に自生していたとの説もありますが 今現在は中国説が有力のようです。
“薬”としての利用
奈良時代、現在の梅干とは違い梅の実を燻製にした「烏梅(うばい)」として日本に 渡来しました。その頃は、熱さまし・咳止め、吐き止めなど薬として用いられており、 梅の名前が記録に残っているのは751年の「懐風藻(かいふうそう)」が最初のようです。 また、梅は「万葉集」に118首も詠われており、これは桜の約3倍にあたります。 中国から渡来した、当時はまだ珍しくて美しい梅の花は、観賞用として人気で 人々に大変愛されていました。
室町時代には、梅干しは食膳に供されるようになりましたが、まだおかずまでにはいたらず、ただ見て唾液を出させる役割、 食欲を進めるためのものと考えられていました。戦国時代になると、梅干は薬として大変貴重で、梅干の果肉と、玄米の粉や氷砂糖の粉末を練った丸薬は倒れたときや元気を失ったときなどに唾液を催させる「息合の薬」として用いられて生水を飲んだときの殺菌用にも大いに役立っていました。 傷口の消毒や、出血の際の薬にも使ったようです。
戦国時代の武士は、食糧袋に「梅干丸」を常に携帯していたそうです。
とても重要な役割があったのですね。
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