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使えば使うほど美しさを増す漆の椀

食卓のこだわりノート

こだわり7 和食器「漆」の歴史

英語で「ジャパン」と言われている古くから使われてきた天然素材「漆」。漆の語源は「麗し(うるわし)」「潤し(うるおし)」と言われています。日本の漆の歴史は紀元前3500年の縄文時代、世界最古の漆は日本から出土しました。

足長蜂から学んだ知識
漆は、ウルシノキから出てくる樹液を採取したものです。ウルシノキは、日本や中国、ベトナム、インドシナ半島などの東南アジアに広く分布しています。縄文時代、足長蜂の巣の付け根の部分に黒いものが固まっていた漆。それを知った人類が、石の矢じりの先に接着剤として利用したのが始まりと言われおり、飛鳥時代には現在の漆工芸の形が出来上がりました。

水分が必要な漆の乾燥
日本の漆の主成分は漆ウォールという樹脂分、水分とゴム質,酵素を含み、この酵素が空気中の水分から酸素を取り込んで酸化反応を起こし、液体から固体に変化します。漆の乾燥には適度な水分が必要であり、湿度80%前後で最良の膜が張られます。水分を蒸発させる普通の乾燥とは反対なのです。漆塗りには、黒漆で塗った黒い色の塗りの黒漆塗り、溜布で何度も拭いて漆をすり込んでいく拭き漆塗り、天然木目が透けて見えるのが特徴の木地呂塗りなどたくさんの種類があります。

漆の器で食を楽しむ
漆は、酸やアルカリ、塩分、アルコール等に対しての耐薬性や防水、防腐性にす優れています。また、電気に対する絶縁性も持っています。落としても簡単には割れず、割れても修理が出来ます。高級品、扱いにくいものとしてイメージのある「漆」の器。もともと漆は、保護材の役目を果たしてきた頑丈なもので、ほんの少しの興味や知識を持つことで、漆器は気軽に使うことができるのです。使えば使うほど美しさを増す漆の椀。いつもの食卓に漆の椀などを使って、器から食を楽しんでみてはいかがですか。

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