C.W.ニコルさんインタビュー 水と空気
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C.W.ニコルさんに聞く 1-1

C.W.ニコルさんに聞く(第1話)

 C.W.ニコルさん、ごはんは好きですか?

7月の黒姫高原で、ニコルさんにお会いしました。

 C.W.ニコルさんは、1985年から「日本の森をふたたび生命あふれる豊かな森に戻したい」という思いから、長野県黒姫の森を少しずつ買い始めました。きっかけとなったのは、当時ニコルさんの故郷の英国ウェールズではじまっていた森の再生活動でした。実際にウェールズに帰って、緑のなかった炭坑のボタ山の上に森ができているのをまのあたりにし、「日本にも小さくてもいいから森をつくろう」と考えたそうです。

 それがいまのアファンの森です。正式にはC.W.ニコル・アファンの森財団といいますが、実は財団になったのは2002年。それまでの20年近くは、ニコルさんが私財をなげうって少しずつ育ててきた森なのです。

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 「森はね、歩いてみるとその本当の価値がわかりますよ」とニコルさんはいいます。実際にニコルさんと一緒に森を歩いてみると、私たちが忘れかけていた自然の豊かさが五感を通じて伝わってきます。水のせせらぎ、雨が森の木々を打つ音、風に揺れる葉と葉が奏でるやさしい音、やわらかな森の土を踏みしめる感触、夏草のにおい、目にやさしい緑のグラーデション、そしてなによりも空気がとてもおいしく感じられます。人間のもつあらゆる感覚を通じて、森は語りかけてくるような気がしました。森を2時間歩くだけで血圧が安定し、ストレスが下がり、免疫力が改善されたという例もあるそうで、まさに森の空気は人を元気にしてくれるといえそうです。

 池の前でニコルさんは「この池は弥生池というんだ。この池を掘っていたら、弥生時代の土器が出てきたので、この名前をつけたんだ」 春になると池の周りには桜が咲き誇り、それはとても幻想的だといいます。「自分たちが育ててきた森で花見ができる。こんな贅沢はないねぇ」と笑うニコルさん。ぜひ、桜の季節になったら、この森をもう一度訪れてみたいと思いました。