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こだわりシリーズ No.06
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02 企画・デザイン・技術、三者三様のこだわり
齋藤 直人
齋藤 直人
三洋エアコンディショナーズ株式会社
エアコンディショナービジネスユニット
商品企画部 商品企画一課 主任企画員
企画スタッフの胃が痛くなるような気苦労。
齋藤:“年中使いたくなるエアコン”を創るためには、一つ前のモデルから取り組んでいた『機能とデザイン』の融合を一気にパワーアップさせる必要がありました。しかし、機能性を重視すればデザインは厚く不格好に、デザイン性を重視すれば省エネ性能が悪くなってしまいます。相反する機能とデザインを高いレベルで両立させるには、どうしたらいいのか。私たち、企画・デザイン・技術スタッフはもちろん、営業スタッフや外部スタッフとも一緒になって、何度も打ち合わせを重ねました。

まず、私が頭を悩ませたのは、それぞれにこだわりをもったデザインと技術のバランスを図ること。双方が高いレベルで成立しなければ、商品コンセプトを実現させることもできません。関には『絶対に新しいデザインを創ってやるんだ!』という意地と気合いがありますし、二ノ宮には『同時給排換気システムの実現と、省エネNo.1を目指す!』という大きな目標があります。どちらにも妥協せず、機能とデザインを兼ね備えたエアコンを必ず商品化してみせる─。胃の痛くなるような日々が続き、このままじゃ商品化できないかも‥‥と弱気になったのも一度や二度ではありません。

それでも、新デザイン・新機能を兼ね備えたまるっきり新しいエアコンを創りたいという一心で、関係部署との調整を積み重ね、ようやく満足のいく最高のエアコンが誕生したのです。
 
デザインスタッフの新たな価値創造へのアプローチ。
関:インテリアにこだわる人々の増加や“デザイン家電”と呼ばれるオシャレな家電がユーザーに支持されるなか、エアコンだけが存在感を抑えた目立たないデザインであることに疑問を感じていました。そこで、これは大きな賭けになるかもしれないと思いながら、あえてエアコンをインテリアの一部として意識した斬新なデザインを提案したんです。エアコンの存在感を際立たせることで、“年中使いたくなる”というコンセプトをデザイン的に具現化したわけです。

デザインのコンセプトは、シンプルイズベスト。色はお部屋のインテリアに合わせられる7色のカラーバリエーションを展開。これら各色を活かすためにも、上下左右のシンメトリーによるシンプルなフォルムが重要なポイントになりました。さらに上質感を演出するため、塗装業者と何度もすり合わせをして、発色の美しさと質感にとことんこだわりました。

またいちばん頭を悩ませたのは、カラー展開ですね。インテリアデザイナーや建築家たちと徹底的に議論を交わし合い、最終的に『ヴィンテージ』と『シンプルモダン』の二つの軸から、オレンジ・レッド・ブラウン・ブラック・ゴールド・シルバー・ホワイトの7色を採用することにしました。インテリア雑誌などから“色”を抽出し、その出現率によって候補色を決めていったのですが、今までのエアコンにはなかった“楽しい色”を提案できたのではないかと思います。
さらに、お部屋の模様替えや、気分に合わせた着せ替えができるよう、7色のパネルはエアコン本体と別売することに。このパネル別売という新しい流通形態については営業スタッフが販売店様との話し合いを積み重ね、販売店様のご協力があってようやく商品化にこぎつけることができました。
関 康一郎
関 康一郎
三洋電機株式会社
HAカンパニー デザインユニット
デザイン二部 デザイン二課 主任技術員
 
二ノ宮 浩三
二ノ宮 浩三
三洋エアコンディショナーズ株式会社
エアコンディショナービジネスユニット
開発部 開発一課 主任技術員
技術スタッフが苦労に苦労を重ねたレイアウト。
二ノ宮:苦労した点は、何といっても『同時給排換気システム』と『省エネ業界No.1(※2)』を実現させるための性能・構造設計でした。これらの性能を搭載しようと思えば、どうしてもエアコンのサイズが大きくなってしまいます。しかし今回は、従来より薄くスマートなデザインでいくことが決まっていましたから、限られたスペースのなかにどれだけ高性能なシステムを入れられるか、が最大の難点だったのです。齋藤や関とデザイン&構造設計のバランスについて言い争ったこともありますし(笑)、途中で本当にダメだと思ったこともありますよ。でもある時、発想を180度転換して、難しいと思っていたスペースのなかに省エネ性能や空気質改善のための機能を盛り込むことができたんです。

まず省エネ対策については、ムービングパネルを採用することで吸気効率を大幅にアップ。業界トップクラスの省エネを実現しました。

次に、世界初(※1)の技術である同時給排換気システムですが、これは給気ファンと排気ファンを同時に動かすことで、窓を二カ所開けた時のようなスムーズな空気の流れをつくることに成功しました。

さらに、日本の四季に合わせた「オールシーズンサポート機能」。夏と冬はもちろん、春と秋だってエアコンは効果的に使えるんだ!ということを知っていただき、“年中使いたくなる”エアコンにするために、「はやく・やさしく・すこし」というわかりやすいボタンをリモコンに設置しました。「はやく」はすばやくお部屋を涼しくしたり暖めたりする時に、「やさしく」は温度や気流を揺るがせることで冷えすぎ・暖めすぎを抑えて快適な室温に、「すこし」は春や秋のちょっと肌寒い、ちょっと蒸し暑い時に、今の室温から少しだけ暖めたり冷やしたりします。

一年を通しての様々なシーンで温度・風量・風向・換気などを自動的に調節できるよう工夫しているので、お客さまにも本当に“年中使いたくなるエアコン”と思っていただければうれしいですね。


※1: 2004年11月19日現在 家庭用エアコンにおいて
※2: 最終的には省エネ業界トップクラスを実現。
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