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こだわりシリーズ No.04
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基礎編 電解水ってなに?
効果いろいろ・人にやさしい※・低コスト 三拍子そろった価値ある水 「電解水」
※: 当社 家電商品「α電解水」シリーズでの、水道水をそのまま電気分解した低濃度電解水において
黒河課長と鈴木主任が所属するアメニティソリューションズカンパニー 新規事業企画ビジネスユニット 
企画開発部 マテリアル技術課は、三洋電機の各事業部を横断的に技術支援する部署。
環境のこと、素材のことなどについて分析・検証する専門家集団で、いわば縁の下の力持ちである。
ムズカシイ話になったらどうしようと思いながらも、まずはずばり、電解水そのものについて聞いてみた。

黒河:水に電流が流れるのは、知ってますよね。特に水道水なんかは中にいろいろなものが溶けていて流れやすいんですが・・。つまりこのような水道水に+−の電極を入れて電圧をかけると電流が流れます。このとき水の中では電気分解という変化が起こっているんです。

電気分解。確か中学のときに習ったような気がする。
ビーカーに水をいれて実験した、あれか。

黒河:そうそう。
この電気分解のはたらきで新しくいろいろなものが生まれますが、それらが水の中に溶け込んでできたのが「電解水」です。そのなかでも、効果のもとになるのは、「次亜塩素酸」という物質です。この次亜塩素酸は、水道水をそのまま電気分解すると作り出されます。
水道水にはわずかな量の塩素イオンというものが含まれています。水道水に含まれる濃度としては非常に薄いので普通気にとめないですが、電気分解によって、その塩素から次亜塩素酸ができるので、電解水には非常に重要なんです。この次亜塩素酸がいろいろと暮らしに役立つ“プラスα”のはたらきをしてくれるというわけです。


水道水の中にある塩素イオンを利用し、電気のチカラを加えることでHClO(次亜塩素酸)などが生成される

では、どんな効果があるのだろう。

課長 黒河 圭子
三洋電機株式会社
コンシューマ企業グループ
アメニティソリューションズカンパニー
新事業企画ビジネスユニット
企画開発部 マテリアル技術課
課長 黒河 圭子
[除菌など効果はいろいろ]
黒河:まずは除菌する力※1ですね。
そして、有機汚れの分解※2、脱臭※3や消臭効果、付着カビ菌の抑制※4、ダニアレルゲンの活性抑制※5などが挙げられます。これらの効果を、暮らしの中で活かすための商品が「α電解水シリーズ」というわけです。いろいろな分野で効力を発揮しますので、商品ごとの具体的な効果や特長については後でお話したいと思います。

「除菌」と聞くとなんだか怖い気もする。人への影響はどうだろう。

[水道水と同じで人にやさしい]
黒河:もともと水道水にも消毒のための次亜塩素酸が含まれています。その次亜塩素酸はコップに汲んで放っておくと徐々になくなっていくものですが、α電解水はその次亜塩素酸を電気の力で復活させるものです。α電解水の次亜塩素酸の濃度は、汲みたてのフレッシュな水道水と同じレベルですし、人にもやさしいといえます。

水道水ならコスト面も大丈夫?

[特別な費用なし]
黒河:そうですね。お話しているとおり、特別な、なにか薬品を使っているというものではないので、水道代とあとは電気分解の際の電気代ぐらいですね。
電気代といっても、器具を使用している間じゅう電気分解をしているわけではなく、必要とされる濃度と量に達すればそれを適量ずつ使用していくので、さほどのコストはかかりません。

 
α電解水 5つの効果
除 菌※1
有機汚れ分解※2
脱臭※3・消臭
付着カビ菌抑制※4
ダニアレルゲン活性抑制※5
※1: 試験依頼先:日本食品分析センター、試験方法:寒天平板培養法、除菌方法:電気分解
※2: 鉱物系機械油や、泥等の無機汚れ、繊維内にこびりついた汚れ、染色効果のあるもの(ぶどう、桃、ウーロン茶など)は落とせません
※3: 20cm四方の密閉容器で、たばこ10本分の臭いがしみついた布をつるし、電解ミストを放出。2時間後、送風のみの場合と比べて臭気が半減する効果が得られた(当社実験)
※4: 試験依頼先:日本食品分析センター、試験方法:寒天平板培養法、防カビの方法:電気分解、部分の名称:洗濯・脱水槽、外槽
※5: 試験依頼先:NPO健康住宅普及協会、試験方法:ダニ抗原測定キットによる、抑制の方法:電解ミスト
 
主任研究員 鈴木 大輔
三洋電機株式会社
コンシューマ企業グループ
アメニティソリューションズカンパニー
新事業企画ビジネスユニット
企画開発部 マテリアル技術課
主任研究員 鈴木 大輔
  鈴木:今の話、視点を変えていうと、水道水に電気を通す量と時間をコントロールするだけで、欲しい効果にあわせた濃度の電解水を自由に、そして簡単に作りだすことができ、さらにはしばらくの間保存することも可能だということなんです。実はこれは電解水の大きなメリットのひとつで、家庭でも使いやすい、そしていろいろな種類の商品に応用がきくということを意味しています。

聞けば聞くほど電解水にはメリットがいっぱい。
この電解水を家電商品に応用できたのはどうして?

[努力・技術の積み重ね]
鈴木:電解水そのものについては、なにも三洋独自の発明でもなくて、工業・農業用の洗浄・消毒など、業務用などで、世の中に広く使われているものです。ただその技術を家電でこれだけ幅広く商品化してきたのは、三洋電機だけだ、といえると思います。それができたのは、ひとつには業務用商品で研究を重ね、基本的なノウハウが蓄積されていたことです。そしてもうひとつ、これがけっこう単純だけど重要なことなんです。

そういわれると聞きたくなる。そのもうひとつとは?

鈴木:通常、工業用など業務用の電解水システムは、塩素イオン濃度の高い水を電解して、濃度の高い電解水を得る場合が多いのですが、その技術をそのまま身の回りで使用する家電商品に応用すると効果が強すぎるんです。しかし、薄い濃度の塩素イオンが入っている水道水を電気分解すると、ちょうどいい濃さの電解水が得られたというわけです。
あとは、水道水の電気分解に適した電解システムの開発など、事業部門の協力も得て次々に開発が進みました。水道水を直接電気分解して得られる電解水を、家庭用商品に幅広く応用しているメーカーというのは三洋だけです。ですから当社の電解水を搭載した家電商品群は、他社にないオリジナルな商品群だということが言えると思います。そして、電解水を搭載した商品が増えてきたため、この商品群をシリーズでPRしようと、カンパニー・営業部門と連携して「α電解水」ブランドの立上げへと至ったわけです。

なるほど、毎日の暮らしに”プラスα”の快適性をあたえてくれるのが「α電解水」シリーズ。それはこういう経緯で誕生したわけだ。
それではどのように個々の商品が生まれてきたのか。
その具体的なきっかけを聞いてみた。

琵琶湖の水を守りたい、それがきっかけでした。
  黒河:1987年、カップ式自動販売機の水の消毒に電解水技術を採用したのが、三洋電機としてのスタートになります。その後しばらく時間をおいて1998年にプール用の除菌システム「アクアクリーンシステム」の開発の際に、水を除菌するだけでなく浄化するチカラもある、電解水の‘凄さ’が改めて見直されました。
一方で洗濯機の開発グループ、これは滋賀県、琵琶湖のそばに工場があるのですが、できるだけ水を汚さない、そんな夢の洗濯機をなんとか作りたいと、いろいろ試行錯誤していました。各部門の努力と技術を駆使し、2001年、ついに「洗剤ゼロコース」搭載の洗濯機が誕生したわけです。これがいわゆる電解水を家電に搭載した、最初の商品となりました。

洗剤ゼロコース!テレビのCMで見たことがある。
そんなことができるのか、と驚いた記憶がそういえば鮮明に残っている。
あれが電解水技術なのか。

鈴木:同時期、加湿器についても電解水技術を応用できないかということで、研究を始めました。水をヒーターで加熱せず、自然な蒸発で加湿する気化式の加湿器は、安全でコストも安くていいのですが、ヒーター式に比べて加湿水がカビや菌で汚れやすい、という難点がありました。そこで、それを解決するため、電解水の技術を使いました。その後、電解水メーカーやフットマッサージャーを開発。電解水技術はまだまだ応用の可能性がある、と新たな気持ちで今年7月にα電解水シリーズとして、空気清浄機、全自動洗濯機、加湿器、加湿セラミックファンヒーターを発表させていただきました。いずれも異なる機能で電解水の良さを引き出した商品ばかりで、このシリーズは、三洋電機のいろいろな技術をまさに横断的に活用したプロジェクトとなりました。

全自動洗濯機 ASW-MZ800(W)
α電解水シリーズ
全自動洗濯機 ASW-MZ800(W)
2004年機種
 
加湿器 CFK-VX50E(P)
α電解水シリーズ
加湿器 CFK-VX50E(P)
2004年機種
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