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こだわりシリーズ No.04
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応用編 個性いろいろ。α電解水シリーズ
洗剤ゼロの洗濯機登場!
※: 【すべての汚れが落ちるわけではありません。】
鉱物系の機械油や泥などの汚れ、衣類の繊維内にこびりついた汚れ、 染色効果のある物(ぶどう・桃・ウーロン茶など)は落とせません。また、 有機物でも、汚れの程度・質・成分によって落ちないものもあります。 そうした汚れは従来通り洗剤使用コースをお使いください。
【標準コース(同量比)に比べ、電気の使用量は多くなります。】
【洗剤ゼロコースの洗浄性能は、標準コース(洗剤使用)のレベルとは異なります。】
さてここからが応用編。シリーズ商品の優れた機能について聞いてみよう。
まずは、出発点となった洗濯機。「洗剤ゼロコース」搭載でインパクトは十分!

黒河:2000年のことです。先ほどもすこしお話したと思うんですが、洗濯機の事業部から洗剤を減らしたい、という要望がありました。この事業部は滋賀県、琵琶湖のすぐそばにあるんですが、環境問題、とくに水問題に高い関心がありました。洗濯機をつくるメーカーの責務として、排水をできるだけ汚さないという意識が強く、なるべく洗剤を使わないような工夫はないだろうかといろいろ検討していました。そのとき電解水技術を応用できないかということになり、まずは汚れに対する効果を検証することになったんです。
調べてみますと、すべての汚れには対処できないんですが、例えばタンパク質の汚れとか汗の汚れなどは非常によく落ちるということがわかりました。こうして電解水を応用した「洗剤ゼロコース」搭載の洗濯機が生まれたわけです。「洗剤ゼロコース」は、「着たから洗う」といった軽い汚れの洗濯にとっては画期的なものとなりました。

「画期的」という言葉がまさにぴったりな商品となったわけだが、もちろん当時としては業界初、さぞいろいろな苦労があったことだろう。

 

ドラム式洗濯乾燥機 AWD-GT960Z(W)
α電解水シリーズ
ドラム式洗濯乾燥機 AWD-GT960Z(W)
 

[先駆ゆえの苦労]
黒河:効果の検証をするのがたいへんでしたね。汚れが落ちたかどうかというのは見ればわかることですが、それがどの濃度でどれくらいの効果を発揮したか、といったような科学的な分析をしていく場合、極めて薄い濃度のものを測る必要があり、最初はどうやって測ればいいの?というところから始めました。
また、事業部の方では、どの地域の水でも効果が発揮できるかを検証するため、それこそ全国各地から水を集めて実験を繰り返したということがありました。結果として、日本の水道水なら大丈夫ということで、一安心した覚えがあります。

鈴木:「洗剤ゼロコース」でなくても電解水を使うことでいろいろと効果があります。例えば部屋干しのときなどに出る生乾き臭、イヤですよね。あれは衣類についた雑菌が原因なんですが、電解水をすすぎ時に使用すると、除菌、消臭効果で、あのいやなニオイがつきません。(「除菌プラス」)しかも薬剤に頼らない清潔仕上げです。それから最近問題になっているのが洗濯槽そのものの汚れ。普段は目にすることがないので、ついついほったらかしになるんですが、あの洗濯槽の外側が真っ黒に汚れるのは黒カビが原因なんです。電解水はこの黒カビ付着を抑制して洗濯槽をキレイに保ちます。(「カビガードコース」)


電解水での洗濯による有機汚れの分解
ミルクの飲みこぼし   洗剤ゼロコース後

汗やアカなどの有機汚れが洗浄可能
※: 鉱物系機械油や、泥等の無機汚れ、繊維内にこびりついた汚れ、染色効果のあるもの(ぶどう、桃、ウーロン茶など)は落とせません
洗濯機の付着カビ菌抑制
(ステンレス槽の裏側)
洗剤使用コースのみの場合   洗剤ゼロコースと洗剤使用時に「除菌機能」を使った場合
※: 2001年度、全自動洗濯機ASW-ZR700で10ヶ月モニター実験後(当社データ)
 
加湿セラミックファンヒーターRSF-DC400(G)
α電解水シリーズ
加湿セラミックファンヒーター
RSF-DC400(G)
 

α電解水を利用した洗濯機、発売は2001年ということだか、現在では三洋の全自動洗濯機主力機種のほとんどに搭載されている。当時のお客様の反応はどうだったのだろう。

[シリーズ化のきっかけはお客様から]
黒河:お使いいただいたお客様の声をアンケートなどで調べたんですが、90%以上の方から「使ってみてよかった!」という声をいただくことができました。また、「敏感肌のため、今まで洗剤かぶれがひどく困っていたけども『洗剤ゼロコース』なら安心です」といった声なども寄せられまして、本当にお客様に喜んでいただいた、ということがとてもうれしかったですね。やはりこれからも続けていきたいと思いました。
実は、こういったお客様の声の中に、(電解水が)他にも応用できるんじゃないの、というご意見をたくさんいただきまして、それがヒントになって他の商品への展開、シリーズ化が進められていったという面もあるんです。

[個性がいきるシリーズ商品]
鈴木:その後、こういったお客様のご意見も参考にして、もう一度、電解水技術を見直してみようということになりまして、三洋電機内のいろいろな部署が、組織を越えて横断的に集まり、技術交流会という形で研究を進めました。そこから、いろいろな商品・技術の開発につながっていったんです。
先ほど少しお話しました加湿器や、加湿セラミックファンヒーターでは、加湿する水をα電解水で除菌しますので、いつも清潔な水でお部屋のうるおいを保つことができます。また、水をためておく加湿水トレイのお掃除の手間が軽減され、楽になりました。
そしてもう一つ、先ほどお話した技術交流会で検討されたのが、抽象的な表現ですが「空気を洗濯できないか?」というものでした。

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飛翔!電解ミスト

[ 「空気を洗濯」する ]
黒河:いろいろな商品に応用していくなかで、電解水は、非常に薄い濃度、また微量でも効果を発揮することがわかってきました。そこで考えたのがミスト化、つまり霧状にして使用できないかということでした。電解水を霧状にして、空気までキレイにしてしまおうという大胆な発想でした。こうして商品化されたのがα電解水シリーズの空気清浄機です。(家庭用空気清浄機において業界初※の商品)
※2004年7月22日現在

電解水という液体で空気まできれいにしてしまおうという発想の転換。
いや、恐れ入った。

黒河:電解ミストは、空気中にただよう細菌やカビ菌を除菌するとともに、ダニのフンや死骸といったアレルギーのもと、これらをアレルゲンと呼んでますが、このアレルゲンの活性を抑えます。それから脱臭効果も大きなポイントです。
本来、空気清浄機はフィルターの働きで空気をキレイにするわけですが、それに加えて、電解ミストを飛ばすことにより、フィルターとダブルではたらき清浄機能が強化される、という狙いがあります。つまり空気の汚れを吸い込んでキレイにするという「受身」だけでなく、積極的に空気の汚れをつかまえにいこう、という「攻め」の空気浄化なんです。

空気清浄機 ABC-HM28(S)

α電解水シリーズ
空気清浄機 ABC-HM28(S)

ダニアレルゲン活性の抑制※1

空気中に漂うダニのフンや死骸などのアレルゲン。空気清浄機の電解ミストが空気中に飛び出し、アレルゲンの活性を抑制します。※2
※1: ダニ抗原と電解水を1:2〜1:200の割合に60分間接触させ、ダニアレルゲン活性を計測した結果、1:200の割合では、ダニのアレルゲン活性を82%抑制する効果が得られた(試験機関名:財団法人日本環境衛生センター No.15-生-911-046号)
※2: 試験依頼先:NPO健康住宅普及協会、試験方法:ダニ抗原測定キットによる、抑制の方法:電解ミスト
 
電解ミストによるタバコのニオイの脱臭※3

洗濯物のニオイのもと、雑菌を除菌※4して、衣類を消臭。空気清浄機の微細な電解ミストが、衣類に付いたニオイ分子をキャッチして脱臭。※3 暮らしのニオイに効きます。
※3: 20cm四方の密閉容器で、たばこ10本分の臭いがしみついた布をつるし、電解ミストを放出。2時間後、送風のみの場合と比べて臭気が半減する効果が得られた(当社実験)
※4: 試験依頼先:日本食品分析センター、試験方法:寒天平板培養法、除菌方法:電気分解
 

鈴木:電解ミストの場合もそうなんですが、なにせ初めての試みが多いので、効果の検証をどうやってやればよいのか、どのように測ればよいのかというところから考え出さなければならなかったのが、いちばん苦労したというか、大変でしたね。試行錯誤の連続でした。
実験用の部屋の中に人為的にカビ菌を飛ばして電解ミストの効果を確かめる、という検証を繰り返すんですが、測定に適した飛び具合というのがとても難しくて、多すぎたり少なすぎたり、実験にちょうど良い濃さに加減するのが大変でした。

電解ミストによる除菌
無処理   電解ミストを噴霧
※: 1m3の試験BOX内に試験菌(黄色ブドウ球菌)を浮遊させ、電解ミストおよび水ミスト(残留塩素を除去した水道水)をそれぞれ2時間噴霧した後の生菌数を比較(試験機関名:財団法人 北里環境科学センター 北生発10-0079号)
 

さて、今後の展開は?

[ひとりのユーザーとして]
黒河:もちろん、このα電解水シリーズを発展させ、構成商品を増やしていくという方向にはまちがいないです。ただ、一口に電解水といっても商品によって目的とする効果、欲しい機能が違います。まずはお客様がどういったところを必要とされているか、ということを見極めていくことが大切ですね。そしてそれをもとに電解ユニットをカスタマイズする技術、つまり、商品ごとに培われてきた様々なノウハウの積み重ねが電解水技術とあいまって、はじめて、簡単に真似できない独自性と応用力豊かな可能性が生まれてくるんだと思います。
もちろん、私は開発側の人間なのですが、同時に一人のユーザーでもあります。この感覚を大切にしたいと思います。たとえば、私もこうやって勤めに出ていますので、洗濯物を部屋の中に干す機会が多いんですよ。そうしたときにやはり生乾き臭が気になっていたんですが、この洗濯機ではそれがしない。本当にうれしいことですね。2重の意味でね。

[妥協は絶対にしない]
鈴木:電解水というのは非常におもしろいものなんですね。そして、α電解水シリーズは三洋電機の誇るすばらしいオリジナル商品だと思います。ですから、そのはたらきをどう実験で証明していくか、とか、どうお客様にわかりやすい形で示すことができるか、とかいうような、やり方のところで曖昧なものを出すわけにはいきません。
ただ単に実験データをとることは簡単なんですが、それでは意味がないわけで、そのデータがどのようにお客様につながっていくのかを考えた上での、実験やデータ処理でなければならないと思います。とにかくしつこくやっていく、ちゃんとした結果が出るまで絶対に妥協はしない。そのへんが、私のこだわりといえばこだわりなのかも知れません。

まさに「開発者魂」ですね。

いや、そんなカッコイイものじゃないです。(笑)

 

まじめな姿勢を隠すように照れ笑う鈴木主任、だがその目だけはあくまでも真剣だった。
華々しい成果の影にはとんでもない努力が私達の見えないところで、今も、そしてこれからも続けられていく。
次のシリーズ商品はなんですか?と聞いてみたら、「それは内緒です。」と黒河課長が嬉しそうに笑った。

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