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こだわりシリーズ No.09
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01 「気軽に使える」乾電池と「くり返し使える」充電池を融合
どうすれば、より多くの方に充電池を使っていただけるか
三洋は、1964年に商品化したニカド電池を皮切りに、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池と、「くり返し使え、リサイクルが可能」な充電池を40年以上に渡って世界中に提供し、業界をリードしてきた。しかし、乾電池と互換性のある市販充電池市場は乾電池の1%以下と、まだまだ少ないのが現状だ。一般家庭での認知度が低く、充電池というとデジタルカメラなど特定の機器に使う特殊な電池というイメージもあった。

田所:携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラなどの普及によって充電池を使う習慣は広まっていますが、このような機器を使われないお客様のなかには『充電池』を知らない方もおられます。『どうすればより多くの方に、乾電池と同じように充電池をお使いいただけるか』が開発のテーマでした。

平井:国内でも年間約23億本といわれる乾電池市場から、年間約5.7万トン(※3)の使用済み乾電池が発生しています。しかし、乾電池を使うお客様に充電池を使ってもらえれば、それを確実に減らすことができる。私たちはそうした環境への想いも強かったのです。

そんな想いから、2004年4月、技術・販売・マーケティングなど異なる部門のスタッフが集まり、電池を扱うモバイルエナジーカンパニーでの単独プロジェクトが発足した。
※3: 社団法人電池工業会ホームページ記載の推定値。
田所 幹朗
田所 幹朗
三洋エナジートワイセル株式会社
技術部 部長
 
平井 憲志
平井 憲志
三洋電機株式会社
パワーグループ
モバイルエナジーカンパニー
市販営業統括ビジネスユニット
国内営業部 販売企画課 課長
アンケート結果から、開発コンセプトに確信を得る
『eneloop』の基本コンセプトは、「くり返し使える充電池」と「気軽に使える乾電池」のメリットを一つにした、買ってすぐ使える『使い捨てない電池』。そこで開発メンバーはまずお客様のニーズを調査するところから始めた。

平井:以前、『福岡プロジェクト』という名で、まず乾電池から充電池に置き換えてもらうことを目的に、マーケティングを兼ねた地域限定のキャンペーンを行いました。

その時のアンケートやwebアンケートの結果がある。 充電池への不満は「コンビニやスーパーで気軽に買えない」「放っておくとエネルギーが減少して、使いたい時に使えない」「充電するのが面倒くさい」「どんな機器に使えるのかがわからない」などが挙げられた。 また乾電池への不満は「分別が大変」「自治体によって回収方法が違うため、処理方法がわからない」というものだった。

田所:私たちは日々充電池を開発しているので、『充電するのは当たり前』だと思い込んでいたのですが、このアンケート結果から乾電池をお使いのお客様にとっては『使う時に充電することは煩わしいもの』だという結果が浮き彫りになりました。この結果で、私たちが掲げた『買ってすぐに使える充電池』という開発コンセプトは正しかったと自信がもてましたね。

アンケート結果で開発コンセプトに確信を得たメンバーたちは、充電池の一番の問題点である「自己放電」を解消すべく、次のステップへ進むことになる。
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