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さらに、乾電池を使うお客様にも「従来にない新コンセプトの電池」として認知されるよう、電池のデザインからネーミング、宣伝コピーにいたるまで、各部門の協議のもと決定してきたという。
だが、意見の相違もあった。良いものを世に出したいというプロジェクトメンバー、関係部門の想いは、熱かった。新しい三洋には今までにない商品が必要だ。新鮮なアイデアが要求される。デザインを担当した水田は、営業部門を説得し、電池の新しいパッケージを用意した。
水田:これまでの電池のイメージを打ち破りたかったので、まずは他社商品などすべての電池のデザインを頭に叩き込んで、今までにないものを考えました。パッケージは、『Think GAIA』のコンセプトに一致する分別廃棄不要な単一素材とし、素材の循環も意識して、再生PETを採用しました。また開封後も電池保管ケースとして使うことができ、利便性や環境配慮にとことんこだわっています。
『eneloop』のパッケージデザインは、中身がはっきりと見えず、今までの電池商品にはない斬新なものだ。GAIA(地球)をイメージした洗練されたブルーのグラデーションで店頭でも一際目立っている。充電池本体はパールホワイトにブルーの文字がすっきりと美しい。当初、営業部門は「店頭で中身が見えないパッケージなどありえない」と反発したが、店頭で飾られた時には「圧巻された」と水田のこだわりを改めて評価した。
平井:デザインも重要ですが、商品の情報も最小限は必要ですからね。でも、デザインへの反響の大きさには本当にびっくりしました。今まで充電池を手にすることがないと思っていた女性層が、『eneloop』を購入しているのを見たときには、涙が出そうでした。
水田:それぞれの部門のこだわりはとても強かったのですが、なんとしても『eneloop』を成功させたい、という想いは同じでした。皆でとことん議論しあって、これだけのものを作り上げたんだと思っています。
ところで、使い捨てない電池『eneloop』というネーミングはどこから発想されたのだろうか。
水田:今までの電池は、『2500シリーズ』『2700シリーズ』など、容量に合わせた数字名がほとんどでしたが、それでは開発コンセプトが伝わらない。そこで社内外から300件以上も名前を出し合い考えました。『eneloop』は『エネルギー』と『ループ』をミックスさせた造語です。エコを意識した柔らかいネーミングがふさわしいと判断したのです。 |
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●水田 一久
三洋電機株式会社
ブランド本部
Advanced Design Center
ブランドアセットチーム
チーフデザイナー |
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