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EPISODE 3-2 除菌ミスト方式の話

電解水をミスト(霧)にするという発想

とは言え、どうすれば空気のように目に見えず、つかまえどころのないものを“洗う”ことが出来るのでしょうか。


「家庭用空気清浄機で電解水をどう扱えばよいのか。もう基本的なところから暗中模索の状態でした」(稲積)


議論の日々が続きました。コマーシャルグループの鈴木(episode1,2,4に登場)を招いて電解水に関する勉強会を開いたり、洗剤ゼロコース搭載洗濯機などの電解水応用製品に携わった数多くの人々と意見を交換したりと、稲積たちの取り組みは部署やチームの垣根を越えたものとなっていきます。


最大の難関は、液体である電解水を、どのようにすれば効率的にお部屋の空気に作用させられるかという点でした。水と油ならぬ、水と空気の問題です。


「そこで生まれたのが、電解水を細かな霧……つまりミストにして空中に飛び出させるというアイデアでした」(稲積)


空気清浄機といえば、部屋の汚れた空気を吸い込み、フィルターで濾過してきれいにするというのが基本構造。しかし開発チームは、その常識をもう一歩進めたのです。


「除菌電解ミストを部屋の中に満たし、空気中のホコリや菌類、ニオイのもとなどを積極的につかまえてしまおう……つまり、フィルターとミストのダブル効果を狙おうというわけです」(稲積)


こうして、除菌電解ミストのアイデアがついに羽ばたいたのでした。

電解ミストによる効果実演
   

「効果が見える?」除菌電解ミスト

   

「今回のウイルスウォッシャー機能空気清浄機の開発ポイントはふたつあります。ひとつは、ミスト化された電解水によって空気中のウイルスやアレル物質、浮遊菌、ニオイなどを直接浄化すること。もうひとつは、きれいな空気を、気流によってコントロールして部屋全体に行き渡らせることです」


永井はこう説明した後、さらに言葉を続けました。


「でも実は、もうひとつのこだわりがあるのです。それは、電解ミストの発生を“視覚的に見せたい”ということです」(永井)


確かに、空気清浄機の機能というのは目に見えず、運転状態もなかなか実感しにくいもの。


「空気清浄機は、室内インテリアの一部として、商品のデザインも重要な要素ですし、さらに、運転時はこの商品の特長でもあるミスト発生も見せたいと考えました。また、ミストをライティングして演出すれば、癒し系のオブジェのように、眺めてなごんでもらえるかもしれないという演出案まで考えたのです。もちろん、これはサブ的な要素になりますが」(永井)


“ミストを飛ばす”という発想の根幹には、そんな思いも潜んでいたのです。

 

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