とは言え、どうすれば空気のように目に見えず、つかまえどころのないものを“洗う”ことが出来るのでしょうか。
「家庭用空気清浄機で電解水をどう扱えばよいのか。もう基本的なところから暗中模索の状態でした」(稲積)
議論の日々が続きました。コマーシャルグループの鈴木(episode1,2,4に登場)を招いて電解水に関する勉強会を開いたり、洗剤ゼロコース搭載洗濯機などの電解水応用製品に携わった数多くの人々と意見を交換したりと、稲積たちの取り組みは部署やチームの垣根を越えたものとなっていきます。
最大の難関は、液体である電解水を、どのようにすれば効率的にお部屋の空気に作用させられるかという点でした。水と油ならぬ、水と空気の問題です。
「そこで生まれたのが、電解水を細かな霧……つまりミストにして空中に飛び出させるというアイデアでした」(稲積)
空気清浄機といえば、部屋の汚れた空気を吸い込み、フィルターで濾過してきれいにするというのが基本構造。しかし開発チームは、その常識をもう一歩進めたのです。
「除菌電解ミストを部屋の中に満たし、空気中のホコリや菌類、ニオイのもとなどを積極的につかまえてしまおう……つまり、フィルターとミストのダブル効果を狙おうというわけです」(稲積)
こうして、除菌電解ミストのアイデアがついに羽ばたいたのでした。 |