アイデアは整いました。次は、電解水のパワーをどこまで霧(ミスト)の中に込められるか。
「一番最初に思いついたのは、加湿器(ヒーター式)の蒸気のように、電解水に熱を加えて蒸発させることですよね。しかし、電解水のパワーの源である次亜塩素酸というのは、熱には弱いのです。湿気にしてしまっては、電解水としての機能は損なわれてしまいます」(稲積)
そこで、まず、生成した電解水に空気を送り込み、はじけた泡でミストを飛ばす“バブリング方式”が考えられました。これによって、マイクロサイズ(1マイクロメートルは100万分の1メートル)のミストを発生させ、電解水を空中に浮遊させられることがわかりました。
「しかし、我々の目標は、さらに微細なナノサイズ(1ナノメートルは10億分の1メートル)のミストでした。ナノサイズにまで小さくなれば、細かい粒子は衣服やカーテンの繊維などの小さな隙間にも入り込んで、部屋中に効果をもたらします」 |