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EPISODE 3-5 除菌ミスト方式の話

「電解水をすみずみまで行き渡らせる“3D浄化気流”

「室内での1日の生活行動パターンを見ると、意外と低い高さのポジションの時が多いですよね。家事以外はそんなに立ってばかりでもありません。ソファに座ったり、カーペットや畳に座ってくつろいだり、夜は布団やベッドに寝ます。つまり、床から30〜70センチほどの高さのローポジションゾーンで呼吸する時間が多く、「低い高さの空気の質」が、生活の場では重要になってきます。そんなローポジションゾーンの生活空間の空気を、早くきれいにするにはどうすればよいか。ここに着目しました」(永井)


そこで採用されたのが、きれいな空気を本体の上方向と左右2方向の、3方向から送り出す気流で、すばやく、すみずみまで部屋の空気を浄化するというシステム。上気流には上面から発生した除菌電解ミストを乗せてすばやく室内空間へ広げ、テーブルなどの障害物があっても、3D浄化気流が部屋全体に効率よくきれいな空気が行き渡る。


「企画段階から、ミストの拡散の確認も含めた、気流電解ソフトによる室内空気のシミュレーション解析を行い、理想的なシステムつくりをめざして、技術者と日々夜遅くまで議論を交わしました」(永井)

主任企画員 永井敏夫
   

「新しいものづくり」の魂

   

性能、デザイン、コスト……、家電製品の新開発には、様々な要素が複雑に関係してきます。新しいコンセプト商品であればなおさらです。今回の商品化には大きな産みの苦しみがあったようです。


「とにかく試行錯誤の連続でした。超音波で発生させたミストをナノサイズ化させる方法はどうか。ミストを効率よく放出させるための穴の形状はどうすべきか。ミストに含まれる次亜塩素酸の濃度の調整はどうか。シングルファンで効率よく3方向への気流分散させる時、ファン構造をどうするか……などなど……」(高見)


理想的な形状を3DCADで分析し、ある程度見込みがついたところで試作品を大学の研究室などに持ち込み、実際のミストの拡散状態などを確認したりと、トライ&トライの作業が、延々と繰り返されます。


「でも、開発チームはとことんあきらめませんでしたね」


永井がそう言うと、稲積は「わが意を得たり」といった面持ちで後を続けます。


「商品開発にはそれなりの苦労はあって当たり前なのですが『お客様が満足できる新しい快適・環境商品』をつくりたいという、ものづくりへの執念ですね」(稲積)
企画者の発想と、技術者の静かな情熱が、家庭用空気清浄機でウイルスウォッシャー機能を実現させる大きな力となったのです。

 

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