画期的な除菌エレメント方式。そのアイデアはどこから生まれたのでしょうか。
「発想の原点は“自然の営み”です。雨が降り、その雨が空気中のチリを捉え、地面に染み込んで草木を育てる。降り注いだ雨は集まって川となり、海に流れ、太陽に照らされて蒸発し、雲を作ってまた雨を降らす。つまり自然の循環が、人間にとって“いい空気”を作り出すシステムになっているわけです。この構造を、除菌エレメント方式では機器の中で再現しています」(山本)
大自然の壮大な循環をコンパクトに封じ込めた除菌エレメント方式。なるほど、“Think GAIA”の発想です。しかし、開発に困難はなかったのでしょうか?
「最も苦心したことのひとつは、やはり除菌エレメントです。電解水をたっぷりと保水してくれるような素材で、なおかつ電解水によって劣化したり、逆に電解水の特性を失わせるようなものであってはならない。また、エレメントの隙間も、広すぎれば空気を素通りさせてしまうし、かといって狭いと空気がよく通りません。どういった素材を使い、どんな形状にするか、これには相当な試行錯誤がありました」(山本)
そういって山本は、除菌エレメントの写真を見せてくれました。それは、ちょうどダンボールの断面を並べたような、一見するととてもシンプルな構造です。
この単純に思えるカタチに、開発者の苦労が隠されているのです。
ただ、その意外と大きな隙間を見ると、少し疑問が生まれます。この隙間をすりぬけた空気は、ちゃんと浄化されるのでしょうか?
「これくらいの隙間であれば、空気が通るだけでちゃんとウイルスを抑制することが検証実験で確認されています。不思議に思われるかもしれませんが、除菌エレメントに染み込んだ電解水は、この単純でコンパクトな構造で効率よく空気と接触し、効果を発揮するのです」(黒河) |